業務のAI化 / 役立ち情報

AIで作った資料、そのまま使って大丈夫?使う前に確認する5項目

著者:Hideyuri / Tactia AI ・ 情報確認・原稿更新日:2026年10月17日

AIで作った資料は、見た目が整っているほど「もう使える」と感じやすくなります。けれど、数字が1つ違うだけで、配った後に訂正やお詫びが必要になることもあります。この記事では、使う前に5項目だけ確かめて、仕事で使える状態にする方法をまとめました。

読み終わると、手元の資料1枚について、どこを何と照らせばよいかが分かります。間違いを見つけた時に、正しい部分まで崩さずにAIへ直させる頼み方も紹介します。会議資料、月次報告、提案書の下書きなど、AIで作った文書や図を社内外に出す方に向けた内容です。

結論:見た目の完成と、仕事で使える状態は別もの

AIが作る資料は、文章も図もきれいに整います。ただし「整っている」ことと「元の情報と合っている」ことは別です。AIは渡された情報をもとに答えを組み立てるため、原資料にない数字を補ったり、提案を決定のように書いたりすることがあります。

だからこそ、使う前の確認は「全体をなんとなく読み直す」ではなく、見る場所を決めて照らすのが近道です。次の5項目だけで、確認の抜けと時間のかけすぎの両方を防ぎやすくなります。

使う前に確認する5項目

AIで作った資料を使う前の5項目
項目確認すること見落としやすい例
① 原資料元の表・文書・メモと内容が一致しているか要約の途中で、原文にない理由や背景が足されている
② 数値値・単位・期間・合計が合っているか前月比と前年比の取り違え、千円と円の混在
③ 状態決定・提案・未確認が混ざっていないか「検討中」が「決定」として書かれている
④ 用途読み手と目的に必要な情報があるか社内向けの略語のまま、社外向け資料にしている
⑤ 公開範囲その相手に出してよい情報か社内だけの数値や個人名が残っている

AIで作成した資料を使う前に、原資料との一致、数値・単位・期間、決定・提案・未確認、用途に必要な情報、公開範囲と次の行動の5項目を確認する図

①と②は「元の資料」と、③〜⑤は「読み手」と照らす項目です。特に図やグラフは、凡例・目盛り・単位が少し違っても見た目では気づきにくいため、本文と元の表の両方に1つずつ当てて確かめます。

例:架空の月次報告で、どこを照らすか

説明のために作った架空の例です。実在の会社の数値や、Tactiaの実績ではありません。

原資料とAIの下書きを並べて照らす(説明用)
原資料(架空)AIの下書き(架空)確認の結果
9月の問い合わせ 42件(8月 35件)問い合わせは前月比20%増の42件②数値:(42-35)/35=20%で一致
新プランは10月に「検討」新プランを10月に開始③状態:「検討」が「開始」になっている。要修正
担当:営業部(個人名あり)担当:営業部の山田さん⑤公開範囲:社外向けなら個人名を外す

このように、原資料と下書きを横に並べ、1行ずつ照らすと、どこを直せばよいかがはっきりします。全文を読み直すより、確認した箇所と直す箇所が記録に残るのも利点です。

間違いを見つけたら、正しい部分を崩さずに直させる

間違いを見つけた時に「全体を見直して」と頼むと、合っていた数字や表現まで書き換わることがあります。直す時は、場所と根拠と期待する形を指定します。

依頼の例:

  • 「2段落目の『新プランを10月に開始』は誤り。原資料では『10月に検討』。この1文だけを『10月に開始を検討中』に直し、ほかの文は変えないで」
  • 「表の単位を千円にそろえて。値はそのまま、単位の表記だけ直して」

直った後は、直した箇所だけでなく、その前後の数字も元の表と照らします。1か所の修正で、別の数字の説明がずれることがあるためです。

誰が確認し、どこで止めるかを決めておく

チームでAIの資料を使う場合は、確認する人と、解消しない時に止める条件を先に決めておくと、後で迷いません。

  • 確認する人:原資料を知っている人。作った人とは別の人だと、思い込みで読み飛ばしにくくなります
  • 止める条件:原資料が見つからない数値がある/決定かどうか確認できない/公開してよいか判断できない
  • 記録:確認した日、照らした原資料、直した箇所

止める条件に当てはまった時は、AIにもっともらしく埋めさせず、「未確認」と書いたまま関係者に確かめます。

まず1枚、手元の資料で試す

今日やることは1つだけです。最近AIで作った資料を1枚選び、5項目のうち①原資料と②数値だけでも照らしてみてください。違いが見つかったら、場所と根拠を指定して直させます。

資料の種類ごとの作り方は、関連する記事も参考にしてください。月次報告なら数字と説明を分けて作る方法、会議資料なら決定・未決定・確認事項を分ける方法をまとめています。

参考資料と情報の確認日

原稿更新日:2026年10月17日。本文の5項目・確認手順・依頼例は、Tactiaが実務向けに整理した提案です。表の数値と名前はすべて説明用の架空例で、調査結果や実績ではありません。